IWCという時計メーカー

通に人気の腕時計ブランド

腕時計

創業1868年の老舗

多くの男性が憧れる腕時計ブランドIWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)からは横文字でオシャレな印象を受けるので、ここ最近の新しい企業なのかもしれないと思っている女性がいらっしゃっても無理はありません。 ですが決して起業したてホヤホヤの会社ではなく、なんと西暦1868年創業という年季の入った老舗メーカーであるからビックリです。 約150年も歴史があるということは、IWC誕生時に生きていた人は今現在では世界中どこを探しても生存者0であろうということです。 創業と同時にこの世に生を受けたとしても順調に成長していれば今頃150歳近くになるので、たいていは寿命でお亡くなりになっているでしょう。 この点はわざわざ調査するまでもなくちょっと頭を使って考えれば誰にでも分かることなので、興信所に依頼する手間をかけることもないでしょう。 創業者はアメリカ人のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズという時計職人で、27歳か28歳の時にスイスで設立したのがこのIWCです。 正式名称はインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(International Watch Company)で、1868年から現在まで「インヂュニア」「アクアタイマー」「ポルトギーゼ」「ダ・ヴィンチ」「ポートフィノ」など多くの名作腕時計を世に送り出してきました。 そしてこれからも毎年新作を発表し続けてくれるだろうと期待している人も多く、あまたのファンを抱えている腕時計ブランドとして注目されています。

アメリカ的会社

IWCことインターナショナル・ウォッチ・カンパニーは毎回フルネームで呼ぶのが大変な字数なのでインターの略称でも親しまれていますが、 ここでほんの少しの違和感に気付く人もスイス人やアメリカ人でなく日本人にもいるかもしれません。 違和感の正体はなぜスイスの会社なのにアメリカンな社名なのか、ですがこれにはきちんとした理由があるのでインターネットで調べればすぐに解決することですし、 毎年腕時計を買っているような時計マニアに質問してもきっと教えてもらえます。まずスイスという国にはスイス語がありません。 日本人が国内で使うのは日本語で家族間の会話もほとんど日本語で、方言のように地方独特の言葉が混入することはあってもベースは同じ日本語になります。 ですがスイスにはスイス語という言語がないので地域によっていろいろな言語が使用されており、ドイツ語で会話する家庭もあればフランス語で挨拶をする家庭もあり、 昔から国の中で1つの言語に統一されていない状態が続いています。 なのでそうした国の言葉っぽい社名ならわかるのですが、当時のスイスで英語を使う人は多くなかったのになぜアメリカっぽい社名になっているのでしょうか。 創業者のジョーンズ氏がアメリカ人だという理由もあるでしょうがそれよりも大きな理由は、この会社はスイス国内だけに留まらず設立時からすでにアメリカ市場をも視野に入れていたことが一番の理由になったそうです。 だからインターナショナルのようにアメリカ風の社名が与えられている、言い伝えではそのように伝承されておりきっとそれで間違ってはいないのでしょう。

時計職人養成学校

スイスの時計メーカーIWCは時計をせっせと開発したり製造するだけでなく、なんと時計職人の養成学校も運営しているというからたまげてしまいます。 スイスは腕時計の名産地だからきっと国中に職人向けの養成学校があって、頑固で立派な職人を育て上げているのだろうとお考えの方もいるでしょうが、 驚くべきことにこの国には民間の時計職人養成学校はたったの1校しか存在していません。 数ある時計メーカーの中でもIWCしか職人養成学校を運営していない、これはこの企業が素晴らしき実力を秘めていることを意味する逸話になりそうです。 他の時計メーカーはどこも養成学校を運営できない、認められていないにも関わらずIWCのみそれを認められている事実は、それだけスイスという国家からも信頼されている明らかな証拠になるでしょう。 あなた達になら任せられる、そう考えられているから職人養成を公的に認可する栄光のライセンス「オルロジェ・コンプレ」をIWCは所有しているのです。 このライセンスはスイス国内にある他の時計メーカーはどこも所有しておらず、IWCだけが認められている特別なライセンスなのです。 このことだけからもIWCという時計メーカーの持つ実力が伺えるというもので、その期待に応えられるよう次世代の時計職人を育むため今でも毎日のように養成学校では 若き少年達が血の滲むような努力をしており、永久カレンダーやムーブメント、ムーンフェイズ、パイロット・ウォッチについて学んでいるのです。 彼らもきっとたまには徹夜をしたりと無理をしてそうですね。